仲間が増えた♪
1月30日(日) 【旅 4日目】
目が覚めると、ソファの上で毛布を掛けて寝ていた俺。
「んん…?ああ、そっか。昨日はサッカー見てて寝ちゃったんだ。」
昨日は2時までカナダ人と飲んだ後、ジョノのキャビンで、
ウィルと3人でサッカーのアジアカップ
「日本 VS オーストラリア」を見ていたんだった。
後半の最初くらいまでの記憶しかない。。。
クレイドルマウンテン登山で疲れてたから、無理もないか。
ジョノはもう起きていた。
ウィルは自分の小屋へ戻って寝たらしい。
もう9時だったので、俺も急いで部屋へ戻って出発の準備をした。
ウィルがなかなか来ないので小屋へ見に行くと、
まだ完全に寝ていた。
そりゃそうだ。
昨日もカナダ人と結構ワインを飲んだからなぁ。
朝の俺たちは、こんな感じ。笑
まだなんとなく酔っ払っている身体をなんとか動かし、準備を終えて、
今日は、ジョノと一緒に3人で出発した。
ジョノは、タスマニア島の南岸にある都市「ホバート」を最終目的地として旅していたので、
タスマニアを一周する俺達とは、ほぼ同じルートを通る。
いけるところまで、一緒に旅しようということになった♪
タスマニアの道は、予想以上にアップダウンだらけ。
せっかく、「峠を上りきったぞ〜!」って思っても、
上った分を一気に下ったあと、またすぐに次の峠が現れる。
そんな道が続くので、時間も体力も、平らな道の倍近く必要。
今日は夕方まで走って、結局70kmくらいしか進まず、
Talah(タラ)という小さな町にある湖の湖畔でキャンプすることにした。
タスマニアは"釣りの名所"でも有名な場所なので、
湖や川でのトラウトフィッシングを楽しみにしていたウィルは、釣りにチャレンジ。
が、釣りはど素人のウィル。
残念ながら、今晩のおかずが増えることはなかった。
夜、テントのそばに巨大なアリを発見。(3cmもある)
「なんじゃこのデカいアリは!?」
と思ってつまみあげると、
ガブッ!
ガブッ!
つまみあげた指を2度噛まれ、
その瞬間、ハチに刺されたような激痛が走った。
「痛ってぇぇぇ〜!なんだよ、このアリ!」
ウィルの話によると、このアリは「ブルアント」というアリで、
噛まれるとしばらく激しい痛みが続く、獰猛なアリらしい。
こんなヤツがいるとは!油断した!
痛みに苦しんでいると、ジョノがやってきて、
「俺がBushman's trick (先住民の技)を見せてあげるよ。」
と言って、藪から一つの草を引き抜き、
根っこの白い樹液を噛まれた場所に塗るようにと渡された。
塗ってすぐに痛みが引いたわけではないけど、
その後、2時間くらいで痛みは完全になくなった。
あとで聞いてみると、
ジョノの職業は子ども向けのクレイアニメーションのクリエイターで、
アボリジニの物語の取材をしたとき、2ヶ月間彼らと森で生活したらしい。
そのとき、いろいろな先住民の知恵を教わったんだと。
う〜ん、ジョノ。やるなー。
なかなかおもしろい友達ができた♪
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